kinari / 沼田 風

はじまり
偶然の出会いから始まった木巧の道
もともと私は木工ではなく、銅や真鍮などの金属を使ったアクセサリーを制作していました。伊豆に移り住んだ頃、隣で木工をしている方がいて、「面白そうだな」と感じたことがきっかけでした。木巧の技術は学んだわけではなく、すべて独学です。最初は作ったものが壊れてしまったり、形が崩れてしまったりすることもありましたが、試行錯誤を重ねながら続けてきました。長く続けているうちに少しずつ自分の作り方が形になり、今のスタイルへと自然に辿り着きました。

日々のおもい
自然のままを活かす、自由なものづくり
私の木巧は、一般的な木工の作り方とは少し違うかもしれません。たとえば器など、小口(年輪の断面)を使う方法は割れやすいため普通は避けられることが多いのですが、その表情が好きであえて使うようにしています。木は材や生地になった後、そして成形した後も乾いていく過程の中で変化を続けます。仕上がるまでのその時間はとても魅力的です。出会った木を見ながら想像を膨らませ、その木が成りたいように手を添えていく。その面白さと楽しさが、日々ものづくりを続ける一番の原動力になっています。

これから
伊豆の自然とともに、これからも作り続ける
伊豆は自然が豊かで、静かにものづくりに向き合うことができる場所です。この土地に来たことで、木という素材と出会い、今の仕事につながりました。地域には木工だけでなく、アクセサリーや工芸品など様々なクラフトを作る人たちがいて、それぞれが自分の表現を続けています。こうした人たちの作品が集まり、松崎という場所から発信されていくことはとても面白いことだと思います。私自身も、この町で木と向き合いながら作品を作り続け、松崎の自然や暮らしの空気を感じられるものを届けていきたいと考えています。
フィルター
















