MAHORAMA

地域活性化への挑戦
松崎町の魅力を新しい形で発信
私の活動の根底にあるのは、「伊豆・松崎町を元気にしたい」という強い想いです。松崎町は、どこか懐かしく心安らぐ風景が広がる一方で、過疎化などの課題も抱えています。私は、この町の良さを既存の枠組みにとらわれない新しい形で発信したいと考え、地域おこしを目的とした活動を始めました。
当初は、地元の主婦の皆さんと青パパイアを使った料理の試食会を開くなど、食材としての普及に取り組みました。しかし、露地栽培による収穫期間の短さや輸送コストといった壁に直面します。「もっと長い期間、より多くの方に松崎の魅力を届ける方法はないか」と模索を続ける中で、単なる商品づくりではなく、松崎町の豊かな自然や人の温もりそのものを全国に届ける手段として、私は“石けん”という形にたどり着きました。

青パパイアとの出会い
農家との共鳴と「魔法の果実」
私のストーリーにおける大きな転換点は、松崎町の農家・河浦輝雄さんが育てる「青パパイア」との出会いでした。河浦さんは、私と同じく「松崎を元気にしたい」という志を持ち、こだわりの土壌で西伊豆初となる青パパイアの露地栽培に挑戦していました。河浦さんが語ってくれた「青パパイアのジャングルを子どもたちが駆け巡る」という夢に、私は強く心を動かされ、この希少な果実を軸にした事業を決意しました。
青パパイアは、収穫するだけで手が白く艶やかになるほど、強力な酵素(パパイン酵素)を秘めた、まさに“魔法の果実”でした。この驚きの実感を活かす道を探る中で、ある時「手作り石けんの原料」としての可能性に気づきます。2019年、試作を重ねて誕生した「MAHORAMA GreenPapayaSoap」は、毎年、前年秋に収穫されたフレッシュな果汁を使用しています。農家の情熱と自然の生命力が凝縮された、松崎町ならではのプロダクトが、このとき誕生しました。

ブランドの理念と未来
心安らぐ場所「まほろば」を届ける
ブランド名「MAHORAMA(マホラマ)」には、素晴らしい場所を意味する古語「まほろば」への想いを込めています。私にとって松崎町は、まさにその「まほろば」そのものであり、石けんを通じてこの町の空気感ややさしさを届けることが、私の使命だと考えています。
2019年のブランド設立以来、私が大切にしているのは、単なるスキンケア製品としての機能性だけではありません。使ってくださる方の心が、ふっと解きほぐされるような「体験」をお届けすることです。現在は石けんの販売にとどまらず、地域の魅力を発信するブランドとして、多角的な視点で活動を広げています。
青パパイアという一つの素材から始まったこの物語は、今では松崎町の新しい特産品として、そして地域と消費者をつなぐ架け橋として成長を続けています。「広く、たくさんの方に松崎町を知っていただきたい」という初心を忘れず、自然と共生しながら地域の未来をデザインしていく私の挑戦は、これからも「まほろば」の風景とともに続いていきます。







