空想観光案内所

はじまり
地域の魅力を再編集する試み
松崎町を訪れた際、歴史あるなまこ壁の町並みや、海と山に囲まれた風景に強く惹かれる一方で、その魅力が十分に伝わっていない現状に課題を感じました。観光地としての情報は整備されていても、この土地で暮らす人々の記憶や、日常の中にある風景の価値は言葉にならないまま過ぎ去っていることが多いと感じたのです。そこで、実在する場所を題材にしながらも、空想という手法を用いて新たな観光の切り口を提示することで、地域の魅力を再発見できる仕組みをつくりたいと考え、この活動をスタートしました。

日々のおもい
想像力が生む関係性の余白
空想観光案内所では、地域を「消費する対象」としてではなく、「想像力をもって関わる対象」として捉えることを大切にしています。実在しない観光ルートや架空の名所を設定することで、訪れる人自身がこの土地に物語を見出し、自分なりの解釈で地域と関係を築くことができる余白を残したいと考えています。完成された観光情報ではなく、参加することで意味が立ち上がる体験を提供することで、松崎という場所が一過性の目的地ではなく、記憶に残る風景として心に根付くことを願っています。

これから
松崎と描く未来の観光像
松崎町は、長い時間をかけて育まれてきた文化や景観が今なお息づく、希少な地域です。この町の持つ魅力を未来へと継承していくためには、従来の観光の枠組みにとらわれない新たな関わり方が必要だと感じています。空想観光案内所を通じて、訪れる人々が主体的に地域との関係性を築き、何度も足を運びたくなるような“関係人口”の創出につながるきっかけを提供していきたいと考えています。松崎という舞台に、新たな視点と物語を重ねていくことで、この町の未来にささやかながら貢献していきたいと思っています。


