婆娑羅農産

はじまり
希少な「白イチジク」への挑戦。
私が農業の道を選んだのは、生まれ育った松崎町の風景と、そこで育まれる食の豊かさを次世代に繋いでいきたいという強い想いがあったからです。
当初は自然薯や柑橘類が中心でしたが、この温暖な松崎の気候をもっと活かせないかと考え、出会ったのが「白イチジク」でした。一般的なイチジクよりも栽培が難しく、市場に出回ることも少ない希少な品種ですが、初めて収穫した実を口にした時の、濃厚な甘さは忘れられません。
「この感動を、一番美味しい状態で届けたい」という一心で、生の果実だけでなく、完熟の旨味を閉じ込めたジャム作りを始めました。松崎の新しい名産を生み出そうと取り組んできたことが、今の私たちの原動力となっています。

新しい出会い
効率よりも「完熟」を。一口の感動を届けるための手仕事。
私たちが最も大切にしているのは、「自然の摂理に寄り添うこと」と「手作業の温もり」です。
特に白イチジクは非常にデリケートなため、収穫のタイミングが命です。毎日木の状態を見極め、最高に熟した瞬間を見逃さずに収穫します。また、ご好評をいただいている「いちじくジャム」も、果実本来の食感と香りを残すため、あえて大量生産はせず、一つひとつ丁寧に手作業で炊き上げています。
お客様から「こんなに甘いイチジクは初めて」「ジャムを一口食べて幸せな気持ちになった」というお声をいただくことが、何よりの励みです。私たちの泥臭い手仕事が、誰かの日常に小さな贅沢や笑顔を届けられている。その手応えを感じるたびに、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてきます。

本当の安心
美しい村の風景を次世代へ。松崎農業の新しい形を切り拓く。
松崎町は「日本で最も美しい村」の一つにも選ばれるほど、なまこ壁の町並みや棚田といった美しい風景が残る町です。しかし、農業の現場では高齢化が進み、耕作放棄地が増えているという現実もあります。
私は、この婆娑羅農産の活動を通じて、松崎の農業を「格好良くて、夢のある仕事」へと変えていきたいと考えています。白イチジクやいちじくジャムのように、松崎の風土が生み出す新しい価値を全国へ発信することで、地域に活気を取り戻したい。
10年後、20年後の未来も、この町に美味しい農産物が溢れ、子供たちが誇りを持って農業に携われるような、そんな未来を描いています。松崎の豊かな自然と、そこから生まれる「本物の味」を守り続けていくことが、私の使命です。




